初めての使い捨てコンタクト
そうしたら、その子は私のことはすごく信頼しているから、眠れるようになって、睡眠薬が少なくなってきたんですよ。
眠れるようになると、いいんですよね。
M=まあ、すべての疾患にとってそうですね。
メイクは直接、「ああ、あなたはそこが問題なの」と言って、修正できるわけです。
でも、我々はその顔をいじれないんです。
だから、精神的な面から自信をつけさせていく。
それと同時に、曝露療法というんですけど、5分でもいいから自分の家から出ていく。
そうしたら、「今週の目標、1日5分」とやるんです。
そのうちに、「いいか、30分で駅まで歩いてみよう。
いろんな人に会うだろう。
みんな醜形恐怖症の人は座りません。
入口の隅で隠れているか、列車の隅で斜めに立っていたりする。
だから、すごく大変なんです。
朝のすいてるときに乗ったり、工夫するんですよ。
K=始発電車で来たりしますよね。
私も顔が赤い時、座らないでドアの横に立ってた。
でも、本当に体が疲れている時はもういいやと思って座ります(笑)。
でも、20年前、30年前、まだ日本に醜形恐怖症という病名がなかった時代に、私はなぜ顔が赤いのに心がこんなにしんどいんだろう、体がつらいんだろうというのがずうっとあったんです。
でも、化粧で自分を変えることによって、元気になってきた。
そういうのを繰り返してきたら、今度隠し続けている自分がいやになってきた。
隠していても顔を洗ったら絶対出るじゃないですか。
そういう自分に会って、「ああそうか、隠すということはカミングアウトできなくなるんだな」と思ったんです。
で、今度濃い化粧が自分の負担になってきて、逆に、「これがあるから私はアザがあるんだ」という思い込みになってしまう時期が来るんですよ。
だから、私が必ず教えるのは、「隠れるけど、これはあなたが手段として使いなさい。
でも、顔からは一生逃れられないからね」と言って、教えるんですよ。
「いつもこれをしなさい」なんて、絶対に言わない。
言っちゃうと、彼女にとって逆に負担になってくるし、すごく苦しいだろうしね。
リハビリメイクはあくまで手段として使えばいい。
隠すことが目的ではなく、最終的に自分の顔を受け入れられるようになればいいんです。
K=メイクとの出会いは、新聞記事でした。
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